投稿資格
投稿資格

日本VR医学会
大会長挨拶
第24回日本VR医学会学術大会の開催にあたって
この度、第24回日本VR医学会学術大会を大阪大学の吹田キャンパスにて開催させていただきますこと、大変光栄に存じます。およそ四半世紀前、21世紀の始まりの年にスタートした日本VR医学会学術大会は、医療の高度化とデジタル技術の広がりと共に医工連携・融合の歴史を重ね、バーチャルリアリティ(VR)の医学応用に関わる多方面の研究者、医療従事者、開発者、そして医療・看護・福祉の最前線の現場でVRの可能性に期待を寄せる人たちが、年に一度、一堂に会し、分野の違いを乗り越え、共に学び会う、ユニークな学術交流の場として発展しています。コロナ禍では、バーチャルワークショップとして、完全オンライン化による学術大会を実施し、その後の学会活動・交流の在り方の多様化につながりました。近年は、VR医学の将来を担う若い学生たちの集いの場としての新たな役割も担っています。
大阪大学は、日本の医学教育の源であり、自由な討論と革新的な思考を重んじる気風の「適塾」の流れを汲む総合大学です。医学・歯学・看護学・薬学・工学などの様々な領域の研究者らがキャンパスに集い、基礎工学や人間科学などを含めて、学際領域での研究開発が活発に行われています。実学の伝統、Industry on Campus、共創イノベーションも大きな特色となっています。
今回の大会テーマは「医歯薬看と工学による共創をめざして」です。本大会の参加者同士が専門性と研究スタイルの同異をお互いに楽しみ、VR医学の新たな分野融合の気づきと多職種連携の輪を広げる「場」になる大会づくりをめざしています。今日のVRに関連するテクノロジーは、メタバース、人工知能(AI)、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、私たちの暮らしにインパクトを与える新技術として浸透しつつあります。その流れは、VR医学の進展とも呼応しており、外科手術のシミュレーション、医学教育・研修の体験型支援ツール、遠隔医療、AI画像診断、心理療法への応用など、その枚挙に暇がありません。さらには、少子・高齢化社会のウェルビーイング(Well-being)を支えるエイジテックやフェムテックなどのパーソナルなヘルスケア分野へのVR医学の貢献も期待されます。
このようにVRと医学の融合は、将来の高度先進デジタル医療・治療技術の開拓をはじめ、人々の健康と暮らしの幸せに対する限りない可能性を秘めています。そこで、特別講演では、これらの夢ある可能性に関する数々の研究開発の歴史と未来について、教育講演では、医療従事者のためのVR・メタバースのリテラシーについて、その分野の第一人者である方々に講演をお願いしてあります。また、一般演題では、口頭発表に加えて、多くの参加者が対面交流できるポスター発表の場を設け、さらには最新トピックスなどについて議論を深めるオーガナイズドセッション、最新テクノロジーに触れる企業展示、次世代を担う若手研究者・大学院生を対象とした学術奨励賞の表彰も企画しています。
是非とも、VRと医療・看護・福祉・ヘルスケアの学際領域に関心のある多くの皆さまの積極的なご参加をお願い申し上げると共に、「天下の台所」「水の都」大阪の魅力を満喫していただき、本大会が、分野横断的で自由闊達な議論と交流の場になり、皆さまにとって新しいVR医学の共創に向けた契機となれば幸いです。
第24回日本VR医学会学術大会
大会長 井野 秀一
(大阪大学 大学院工学研究科)
参加者へのご案内
参加登録の詳細なご案内は4月下旬頃を予定しております。
参加費の一覧
区分 | 事前登録(8月19日まで) | 当日登録 |
---|---|---|
正 会 員 | 7,000 円 | 10,000円 |
非 会 員 | 10,000 円 | 15,000円 |
学生会員 | 無料 | 無料 |
学生非会員 | 3,000 円 | 5,000円 |
法 人 | 一人当たり50,000 円 | 当日受付はございません |
参加費はいずれも不課税です。(日本VR医学会はインボイスには登録されていません)
演題募集
本大会の一般演題(口頭・ポスター)では、VRに関する基礎研究、および医学、歯学、看護、リハビリテーション、心理療法、医療安全への応用など、VR医学と接点のあるテーマを広く募集いたします。
一般演題募集期間
2025年4月1日(火) ~ 2025年7月1日(火)
応募方法資格
会員、非会員を問いません。
発表形式について
一般演題の発表の形式には、口頭発表とポスター発表の2種類があります。
口頭発表は12分程度、ポスター発表は45分程度のコアタイムを予定しています。
演題登録時のご希望を基にプログラム委員会で調整いたしますが、
ご希望に添えない場合がありますのでご了承ください。
演題の種類について
演題の種類には、「研究」と「実践報告」の2種類を設けてあります。
演題の種類に応じて、抄録の記載項目が異なりますので、
抄録テンプレート内の説明をご確認ください。
抄録の作成について【必須】
演題登録の際には、テンプレートファイル(Microsoft Word)をもとに
抄録を作成して必要な情報とともに下記のフォームからお申し込みください。
優秀賞について
優秀賞は、優れた研究発表を行った者に贈呈する賞です。
第24回日本VR医学会学術大会で一般演題(口頭・ポスター発表)での発表を行った方のうち、下記の4つの条件を満たす方を対象に選奨を行います。
1.博士の学位を取得していない、あるいは2025年4月1日時点で博士の学位取得後8年未満(2017年4月1日以降に学位取得)である
(ただし、学位を取得した後に産前産後休業や育児休業を取得している場合は、取得期間を除外して期間を計算)
2.過去に、本学会大会の優秀賞等を受賞していない
3.筆頭演者が、大会当日に発表を行う
4.本発表に対して、優秀賞等の審査を希望する
これらは演題登録のフォームから申告ください。
その他
口頭発表はオンライン配信も予定しております。
実行委員
第24回日本VR医学会学術大会実行委員のリストはこちらの資料に掲載しております。